京都の文化財と現代のイラストレーターの競演を楽しめる展覧会が開催!

世界的に名高い京都の文化財と現代の人気アーティストのコラボ展示

京都の文化財として名高い「鳥獣人物戯画」と「百鬼夜行」を現代の人気イラストレーターが新たな解釈を加え表現する企画展「最古×最新 京都ノ絵巻 新解釈展(みやこのえまき しんかいしゃくてん)」が、2021年7月9日(金)から京都府京都市で開催される。

この企画展は、国宝「鳥獣人物戯画」を所有する高山寺(京都府京都市右京区)の協力で開催される『新訳:「鳥獣人物戯画」展』と、あまたの妖怪を描いた「百鬼夜行絵巻」を所有する高台寺(京都府京都市東山区)の協力による『Re:「百鬼夜行」展』の2つの展覧会で構成されている。

「鳥獣人物戯画」と「百鬼夜行」の新解釈に挑んだ5人のイラストレーターは、和とストリートファッションの折衷をテーマにした作風で単独POPUPイベントの開催も多いさくしゃ2氏、国内外問わずCDのジャケットイラストなどを手掛けているBerryVerrine氏、TVアニメ「テスラノート」のキャラクター原案を務めたPOKImari氏、バーチャルタレント「キズナアイ」のキャラクターデザインなどを手掛けた森倉円氏、数々のトレーディングカードやソーシャルゲーム、Vtuberのデザインを手がけるlack氏というそうそうたる顔ぶれだ。

また、今回の展覧会の会場であるもみぢ家本館と高台寺で販売される限定のオリジナルグッズも見逃せない。

『新訳:「鳥獣人物戯画」展』

高山寺では同寺が所有している国宝「鳥獣人物戯画」を堪能できる

川床料理で有名な旅館・もみぢ家本館に特設会場を設置。擬人化した動物たちを墨一色で躍動的に描いた「鳥獣人物戯画」と高山寺の中興の祖とされる僧・明恵上人(みょうえしょうにん/1173~1232年)を題材とし、新進気鋭のイラストレーターが現代的な解釈を加えて新訳:「鳥獣人物戯画」として再誕させた作品を展示する。この展覧会の料金には、もみぢ家本館の特設会場の展示に加えて、もみぢ家本館からバスで5分程度で行ける高山字石水院の拝観料も含まれているので、ぜひ新旧2つの「鳥獣人物戯画」を見比べてみよう。また、限定ノベルティのポストカードも料金に含まれている。

開催場所:もみぢ家本館 特設会場
開催時期:2021年7月9日(金)~8月31日(火)
展示時間:10:00~17:00(高山寺拝観時間 8:30~17:00)
グッズ販売場所:もみぢ家本館 売店 (10:00~17:00)
展示内容:「鳥獣人物戯画」と「明恵上人」を題材とした作品3点、「鳥獣人物戯画」を題材としたpixiv主催のイラストコンテストの優秀作品を一部展示
参加作家:さくしゃ2/POKImari/森倉円

『Re:「百鬼夜行」展』

現代のイラストレーター・田中陽一郎氏が高台寺開創400年を記念して手がけた「高台寺百鬼夜行絵巻」も展示

高台寺による催事「百鬼夜行展(高台寺が所蔵する新旧2本の「百鬼夜行絵巻」や河鍋暁斎の「地獄太夫」の掛軸などを特別展示する催事)」の会場内で、「百鬼夜行」と「地獄大夫」を題材として新進気鋭のアーティストが創作した作品を展示する。

開催場所:高台寺 方丈
開催時期:2021年7月15日(木)~8月31日(火)(8月10日は寺内行事のため休催)
展示時間:9:00~17:30(受付は17:00まで)
(※8月1日~8月18日は夜間拝観ライトアップのため21:30まで)

グッズ販売場所:高台寺特設グッズ販売所 (9:00~12:00、13:00~18:00) 
(※夜間拝観開催中も18時まで)

展示内容:「百鬼夜行」や「地獄大夫」を題材とした作品2点に加えて、「百鬼夜行」や「地獄大夫」を題材としたpixiv主催のイラストコンテストの優秀作品を一部展示
(※高台寺の「百鬼夜行展」も同時開催)

参加作家:BerryVerrine/lack
チケット内容:高台寺拝観料(展示会観覧含む)、限定ノベルティ(ポストカード)
(※本企画展の観覧を目的としていない高台寺への訪問者も『Re:「百鬼夜行」展』を観覧可能。但し、限定ノベルティは「特典付き事前予約チケット」の購入者にのみ進呈)

特典付きの事前予約チケットを販売

今回の展覧会の事前予約チケットが、2021年6月4日(金)から6月17日(月)まで、スマートフォン専用おでかけ電子チケットサービス「PassMe!」で販売される。チケットには展覧会への参加可能期間に応じて前期と後期の2種類が用意されており、それぞれ使用可能期間は、前期:7月9日(金)~7月31日(土)、後期:8月1日(日)~8月31日(火)だ。1つの展覧会のみ参加可能なチケットは1,300円(税込)だが、両方の展覧会のセット券は2,500円(税込)とお得なので、両方の展示会に参加するつもりならぜひセット券を申し込もう。また、るるぶトラベルでは、入場チケットつきの宿泊プランも販売されるので、泊りがけで展覧会を見に行きたい人はぜひチェックしてみよう。

販売の詳細URL:https://branch.jtbbwt.com/j6631-1 

尚、事前予約チケットの購入者は、描き下ろし作品の限定ノベルティ(ポストカード)を現地でもらえる。但し、特典は展覧会の会場のみでの配布となり、郵送対応などは行なわれないので、要注意だ。また、チケットの事前販売で購入しなくても各施設の拝観料(もみぢ家特設会場は入場料300円)を払うことで入場できるが、ノベルティはもらえない。

企画展に先駆けて開催中のイラストコンテストに力作が続々

今回の企画展に先駆けて、「鳥獣人物戯画」と「百鬼夜行」をテーマにしたイラストコンテストが2021年6月13日(日)まで開催されている。WEB上の特設コンテストページでは、力作揃いの応募作品を掲載中だ。コンテストの大賞/優秀作品の一部は、京都の2つの会場で実施される、「最古×最新 京都ノ絵巻 新解釈展 by pixiv WAEN GALLERY」にて展示を予定している。