会長挨拶

この度、敬愛してやまない富野由悠季監督よりバトンを引き継ぎ、アニメツーリズム協会の会長に就任いたしました河森正治です。

アニメは、今では日本文化を代表する一大ジャンルとなり、国内外多くの人々に愛されています。

もともと私は、オリジナル作品開発のインスピレーションを得るためにも国内外の旅を活用してきました。見知らぬ土地、文化、生態系などに触れることは、人の心身を活性化すると感じております。

アニメツーリズム協会は、アニメファンのみならず、一般の観光客に対しても新たな価値を提供し、日本各地の魅力を広めるポテンシャルを秘めています。観光産業に新たな風を吹き込むだけでなく、地域の特産品や文化、伝統に対する理解の促進など従来その土地土地が持つ魅力を見直す機会にもなります。
会長として就任するにあたって、これまで富野監督はじめ先人の皆様の成果をさらに発展させていくことが私の責任であり、ミッションであると考えております。

まず、オーバーツーリズムの抑制を踏まえながら、各地域に見合った連携の強化です。アニメの舞台となった地域は、頻繁に観光地として注目を集めやすいですが、それは時に過剰な負担を地域にもたらしてしまうこともあります。地域との協力のもと、アニメと地域文化を融合させ、より深い魅力を発信することが必要です。また、地域に根付いた観光資源を最大限に活かすことに、エンターテインメントで貢献していく事が理想です。

アニメツーリズム協会が目指すのは、観光促進を超え、地域社会や文化の振興、そしてアニメを通じた感動と交流を創造することです。今後の活動においても、皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

共に力を合わせて、アニメツーリズムの新たな可能性を切り開いていきましょう!

一般社団法人アニメツーリズム協会
会長 河森正治