ジブリ作品を支えた美術監督・山本二三のミュージアムが長崎県五島市に誕生!

島の風景を描いた作品も

「五島の雲 山本二三美術館」のメインビジュアルには、山本氏による雲が描かれている
© 五島の雲 山本二三美術館

 「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」などのジブリ作品をはじめ、数々の名作アニメーションで美術監督を務めてきた、アニメーション映画・美術家の山本二三(やまもとにぞう)氏。7月1日、山本氏の出身地である長崎県五島市に彼の画業を紹介するミュージアム「五島の雲 山本二三美術館」が誕生。

 山本氏の描いたアニメーションの背景画や、五島市の美しい風景を描いた絵画などを約100点紹介。作品は、同館が1863年に建てられた武家屋敷「松園邸」を改修した建物という理由から、その雰囲気に合うよう屏風型のパネルに展示されている。また、アトリエを再現した展示室では、山本氏が作画する様子をモニターで上映するなど、ファン必見の展示が満載だ。

山本氏が手がけた美しい作品が並ぶ館内
山本氏のアトリエを再現した展示室

 なかでも、部屋一面が空と雲に囲まれたコーナー「空と雲の部屋」に注目。山本氏が描く迫力ある雲は、ファンの間で「二三雲」と呼ばれており、この部屋ではその世界にすっぽりと入ってしまうことができるのだ。さらに、写真撮影が可能なのも、うれしいポイント。
 この夏は、雄大な自然に囲まれた美術館で、美しい風景を描いた作品を鑑賞してみては。

五島の雲 山本二三美術館
電話:0959-76-3923
住所:長崎県五島市武家屋敷2-2-7
休み:月曜、12月29日~1月3日(※2018年度は7、8月は無休)
時間:9:00~18:00(最終入館17:30)
料金:一般 400円、高・中・小学生 200円ほか※未就学児無料
交通:五島つばき空港より車で10分、福江港より徒歩10分

「空と雲の部屋」では、雲をモチーフにしたソファに座り、短編アニメーションを鑑賞できる